
沖縄には「グスク」と呼ばれる城が数多くあります。中には世界遺産登録されているので観光スポットとしても有名です。でも、せっかくならSNS映えする沖縄の城に行ってみませんか?おすすめ3選紹介しますよ!
ハートの形に見える城壁【玉城城】
玉城城は、街全体がハートの形に見える南城市にあります。
この玉城城には、沖縄の国づくりをしたといわれている女神さまにまつわる伝説が残されています。
沖縄に限らず城といえば、時の権力者の居城として築城されるのが常識です。
だから、城を築城した人物の名前や時期なども記録として残されているのが一般的です。
ところが玉城城はいつ・だれが築城したかはっきりとはわかっていません。
しかも、この城が権力者の居城であったという記録もありません。伝説によると玉城城は、沖縄の国づくりをした「アマミキヨ」と呼ばれる神様が築城したといわれています。
そんな玉城城は、険しい岩山の上に立っています。城壁はまるで城の中が聖域であることを示しているかのようにそびえたっています。
城壁には岩をくりぬいて作られた小さな城門が1つあります。そしてこの城門こそが、「SNS映えするスポット」なのです。
城門に入る時にはその意味が分かりません。ところが城から帰るために再び城門に向かったときにその意味が分かります。
実は玉城城の城門は、角度によってハートの形に見えるのです。
ただし、これは城の内側からでなければ見えません。つまりこの場所にわざわざ足を運ぶからこそ出会うことが出来る景色なのです。
桜の名所100選に選ばれた名城【名護城】
本島北部で有名な城といえば今帰仁村にある【今帰仁城】をイメージするでしょう。
確かに今帰仁城は世界遺産に登録されているだけに、本島北部観光では欠かせないスポットになっています。
でも、観光客にはマイナーなのに地元では超有名なSNS映えする城があります。それが名護市街地にある「名護城」です。
名護城は桜の名所100選にも選ばれている地元では有名な桜の名所でもあります。
名護城は現在「名護城公園」となっているので、城を見学するというよりも「自然の中にある桜の名所に昔のお城の跡がある」といったイメージが分かりやすいかもしれません。
地元住民の間では普段から自然に親しむことが出来る公園として愛されている場所なので、観光スポット化しているお城の雰囲気とは違いのんびりとしています。
ただその分、SNS映えするスポットが随所にあります。
一番のおすすめは桜が満開となる1月なのです。
山の上にある城を包み込むように山全体が桜色になる様子は、どの角度からでもSNS映えします。
もちろん桜の時期を過ぎてもSNS映えするおすすめスポットがあります。それが「なかゆくい広場」です。
なかゆくい広場は、名護城公園内のビジターセンターの近くにあります。
美しい琉球松の松並木が見られるなかゆくい広場からは、美しい夕日が見えることでも有名です。
オリオンビール工場のすぐ近くにあるので、工場見学の後どこに行こうか迷ったらぜひどうぞ!
本島最南端で太平洋を一望することが出来る城【具志川城】
本島最南端にある城といえば、糸満市喜屋武にある具志川城です。
地元に住んでいると「糸満にあるのに、どうして中部の地名(具志川は本島中南部の地名)が城の名前なの?」と疑問に思う人も多いです。
ですから、沖縄に住んでいても具志川城の場所を知らない人も多いです。
そんなちょっとややこしい事情を持っている具志川城なので、地元客はおろか観光客の姿もほとんどありません。
でも、具志川城は大パノラマで太平洋を一望することが出来る穴場スポットなのです。
そもそも具志川城の真下には海が広がっています。このシチュエーションは、ほかの城でも例がないというわけではありません。
世界遺産の勝連城も城下に海がある代表例です。でも、城下の海まで下りることが出来る城は、私が知るところ具志川城だけです。
城壁のすぐ近くには海に降りる道があります。
海まで下りてくると、そこは古の時代そのものの沖縄の海が広がります。
海と城壁以外には何もなく、大パノラマで太平洋を一望することが出来ます。
観光客といっても険しい道を下まで降りる勇気がある人以外はやってきません。
時折釣りをする人の姿が見られますが、それも沖縄らしい風景。もちろんこんなのんびりした景色もSNS映えしますよ。
SNS映えを狙うならマイナースポットを狙え!
沖縄は日本でありながら外国にいるような美しい景色が至る所にあります。
それだけに有名観光スポットはすでにインスタにアップしている人が多く、珍しさがありません。
でも、今回紹介したスポットは穴場中の穴場!しかも、まだまだ観光客が足を運ばないスポットばかりなのでぜひ足を運んでみてくださいね。