
修学旅行では、友達と過ごすホテルでの時間も楽しみですよね?でも、沖縄は本土とは違う文化があるため、ホテルでも「あれ?」と思う事が結構あります。そこで今回は、沖縄修学旅行のホテルでの楽しみ方を教えます。
スタッフに「ハイサイ!」と挨拶するとメチャクチャ反応がいい!
ホテルに到着すると、ホテルスタッフが「いらっしゃいませ!」といって出迎えてくれます。
でも、修学旅行でホテルに着く頃のみなさんは、この時すでにクタクタな状態です。ですから、スタッフの挨拶にわざわざ「こんにちは!」と返事しなくても別に問題はありません。
でも、沖縄のホテルスタッフって、意外とカッコイイ・カワイイスタッフが多いって知ってます?
もともと沖縄の人の顔って、彫りが深く目鼻立ちがはっきりとしているのが特徴です。だから同じ日本人でも、どこかエキゾチックな雰囲気がします。
そんな沖縄出身のホテルスタッフには、本州ではあまり見ないタイプのカッコイイ・カワイイスタッフがたくさんいます。
もしもそんなカッコイイ・カワイイスタッフを見つけたら、少しでも自分をアピールしたくなりますよね?
そういう時は、元気よくお目当てのスタッフに向かって「ハイサイ!」と声をかけてください。
「ハイサイ」は沖縄の方言で「こんにちは」という意味があります。
ほとんどの学生が無言でロビーから客室へ移動していく中、元気な声で「ハイサイ!」という声が聞こえてきたらホテルスタッフなら誰だってその声の主を探します。
つまりこの時、確実にお目当てのスタッフと目が合うというわけ!
スタッフ側としてはさすがにちょっとは驚きはしますが、ほとんどのスタッフが満面の笑顔で「メンソーレ(いらっしゃい)」とあなたにだけ声をかけます。コレ、結構使えますよ!
沖縄のホテルでは大浴場がない事の方が多い
実は沖縄は、戦争が終わった後長い間アメリカの占領下にありました。
沖縄は日本で唯一地上戦が行われた場所だったので、戦争によってそれまでの家や建物はことごとく壊されました。
だから戦後に建てられた家は、日本式ではなくアメリカ式の家がほとんどです。
そんな歴史を持つ沖縄では、浴槽がないシャワーだけの浴室が結構あります。
最近では浴槽のある家の方が多くなりましたが、こうした歴史を持っている沖縄ですから地元では「浴槽に入って体を温める」という文化がありません。
そのため沖縄の人の間では「お風呂に入る=シャワーを浴びる」という意味になります。
こういったこともあって沖縄では、「大浴場がない」というホテルの方が結構あります。
もちろん客室にはユニットバスが設置されているので、部屋の浴室で浴槽を使うことはできます。
でも修学旅行中は入浴時間も限られているので、ほとんどの学生がシャワーだけで済ませます。
「大浴場でみんなと一緒にお風呂に入るのが楽しみ」という人には残念な話なのですが、「みんなと一緒にお風呂に入るのがイヤ!」という人にとっては嬉しい話です。
夕食が「沖縄料理」の場合、これだけは食べておこう!
20年ほど前なら修学旅行でのホテルの夕食は「琉球&和食料理」が定番でした。
でも、もともとアメリカの食文化にも長く親しんできた沖縄では、ステーキも「沖縄料理」としてよく出されます。
ただし修学旅行で食事のメニューを決めるのは学生側ではありませんから、もしかしたらあなたが泊まるホテルの夕食メニューが沖縄料理ということもあるかもしれません。
沖縄料理といっても修学旅行で出されるメニューは、かつて琉球の王様たちが食べていた宮廷料理がベースの和琉料理になります。
沖縄の宮廷料理は中国の「医食同源」の考えがかなり反映されているので、どの料理も体にとっては良い物ばかりです。
でも10代のみなさんにとっては、「物足りない」「美味しくない」と感じるものもあるはずです。
そんな時でも「これだけは絶対にうまい!」というものを3つ紹介しておきます。
ラフテー
沖縄の方言では「ラフテー」といいますが、これは「豚の角煮」のことを言います。
作り方も味も普通の豚の角煮と同じなので、冷めても基本的には旨いです。
ちなみに沖縄のラフテーと豚の角煮の違いは、「料理酒→料理酒+泡盛」「砂糖→黒砂糖+黒糖」にするところくらいであとはほぼ同じです。
隠し味として沖縄の地酒である泡盛と黒糖を使うだけなので、食べたとしても豚の角煮との違いにあまり気が付かないはずです。
沖縄そば
沖縄そばは修学旅行の和琉料理で必ず出るメニューです。
沖縄そばは「そば」という名前がついていますが、蕎麦とは違います。麺には小麦粉が使われていて、蕎麦粉は一切入っていません。
修学旅行では汁椀として出されるのですが、沖縄そばはどんなに時間がたっても麺がほとんどのびません。
だから修学旅行のメニューで沖縄そばがお吸い物・みそ汁の代わりに出たとしても、最後まで美味しく食べられます。
グルクンのから揚げ
これはほとんどのホテルの和琉料理で出て来る定番メニューです。
「グルクン」は沖縄の県魚で、一般的にはタカサゴといいます。
昔は防波堤で釣竿を垂らすだけで誰でも簡単にとれるほどたくさんいた魚ですが、今ではすっかり取れなくなってしまい普通の沖縄の家庭ではあまり食べなくなってしまいました。
そんなグルクンは、地元ではから揚げにして食べるのがとにかく人気です。
一尾揚げして食べるのが地元では定番ですが、さすがに修学旅行のメニューではグルクンの切り身をから揚げにします。
グルクンは白身の魚で癖がないですから、食べたことがない人でも違和感なく食べられます。とにかくおいしい魚料理なので、ぜひ食べてみてくださいね!
朝食バイキングの「沖縄料理」は初めてでも意外と食べやすい!
修学旅行の朝食といえば、ほとんどのホテルがバイキング形式です。
修学旅行の場合はみなさんがお腹いっぱいに食べられるようにボリュームのあるソーセージやベーコン、オムレツ、ポテトやパスタなど洋食メニューがメインです。
でも和食メニューのコーナーもちゃんとあり、そこには沖縄料理も置かれています。
実は朝食バイキングの和食メニューにある沖縄料理の方が、初めて沖縄料理を食べるみなさんにとっては食べやすいんです。
クーブイリチー(昆布と豚肉の炒め煮)や人参シリシリ(千切り人参の炒め物)などは、地元では家庭の食卓でもよく出るメニューです。
特に人参シリシリは地元では学校給食の定番メニューでもあり、地元では小さい頃からよく食べている定番の家庭料理です。
つまりこうした沖縄料理こそ、「地元の10代の学生たちが普段からよく食べている沖縄料理」ということです。
「せっかく沖縄に来たのに最後まで沖縄らしい料理が食べられなかった」という人は、ぜひ朝食バイキングに出される沖縄の家庭料理に挑戦してみて!
見た目はとっても地味ですが、味は旨いですよ!