
※船で日帰りできる観光で有名な離島のみを紹介しています。
沖縄本島を中心にさまざまな離島がある沖縄では、船で日帰りできる離島がたくさんあります。そこで沖縄本島から船で日帰りできる離島の中から、特に人気が高い離島をピックアップし、島のおすすめポイントやアクセスを紹介します。
離島その① 渡嘉敷島
「ケラマブルー」と称される美しいサンゴの海に囲まれた渡嘉敷島は、那覇から西海上30キロメートルの位置にある離島です。
夏はウミガメの産卵地、冬はザトウクジラの子育ての場となる渡嘉敷島では、那覇から日帰りができる離島とは思えないほど豊かな自然に囲まれています。
島のおすすめ①ホエールウォッチング
夏にアリューシャン列島がある北の海で過ごしたザトウクジラは、冬になると子育てのために渡嘉敷島までやってきます。
ザトウクジラはクジラの中でもユニークな行動をとることで有名なため、別名「はしゃぎクジラ」とも呼ばれます。
そのためホエールウォッチングでは、尾びれを海面にたたきつけたりジャンプしたりする姿が見られます。
島のおすすめ②豊富なダイビングスポット
渡嘉敷島のケラマブルーの海には、さまざまな海の生き物たちが住んでいます。
そんな渡嘉敷島には初心者から上級者まで楽しめるダイビングスポットが全部で19ヵ所もあり、国内外のダイバーから人気があります。
アクセス方法
渡嘉敷島へは、「フェリーとかしき」または高速船「マリンライナーとかしき」を利用するのが一般的です。
なおフェリー・高速船が欠航になった場合には、海上タクシー「マリンタクシーかりゆし」を利用することもできます。
フェリー・高速船および海上タクシーは、いずれも那覇市の泊港から出港します。
離島その② 久高島
琉球王国時代より「琉球最大の聖地」とよばれ、今も「神の島」として特有の文化を守り続けているのが久高島です。
島の至る所に聖地と呼ばれる御嶽(うたき)や拝所があり、琉球巫女・ユタの修行場にもなっています。ただし島には「決して入ってはいけない拝所(フボー御嶽)」「島の自然物の持ち出し禁止」など、神の島ならではの厳しいルールがあります。
島のおすすめ①メーギ浜
美しい海に囲まれている久高島ですが、久高島では「海=信仰の場所」なので基本的にビーチはありません。
ただし島で唯一泳ぐことができるのが、港のすぐそばにあるメーギ浜です。海水浴場ではないのですが、神秘的な久高島の海を楽しむことができます。
島のおすすめ②カベール岬
島では「ハビャーン」と呼ばれているカベール岬は、琉球開闢の祖・アマミキヨが降臨した場所といわれるパワースポットです。
なお岬周辺に自生する植物群は、国指定の天然記念物になっています。
アクセス方法
久高島へ渡る船は、沖縄本島南部にある安座間(あざま)港から出港します。
那覇空港から公共交通機関を利用する場合は、ゆいレール「那覇空港駅」から「旭橋駅」で下車し、駅のすぐ近くにある那覇バスターミナルより38番・志喜屋(しきや)行きのバスを利用します。「安座間サンサンビーチ入口」で下車したら、安座間港までは徒歩約5分です。
離島その③ 津堅島
別名「キャロットアイランド」と呼ばれる津堅(つけん)島は、沖縄県内でも有数のニンジンの産地です。
津堅島のニンジンは味・品質ともに高く評価されるため、沖縄本島のリゾートホテルや有名レストランにも出荷されています。
日帰りもできますが、のんびりとした島の雰囲気を味わえる民宿も人気です。
島のおすすめ①シュノーケリングが人気
透明度の高い海とカラフルな魚たちが泳ぐ津堅島の海は、沖縄県民の間でもシュノーケリングスポットとして人気があります。
マリンスポーツショップも島にはあるので、手ぶらでもシュノーケリング体験ができます。
島のおすすめ②津堅ニンジン
キャロットアイランド・津堅島は、島にある畑の60%がニンジン畑です。
無農薬で育てられる津堅ニンジンは潮風にさらされて育てられるため、ミネラルと甘みがたっぷりと詰まっています。
島ではとれたての津堅ニンジンや加工品が販売されており、お土産として人気です。
アクセス方法
津堅島へ渡る船は、沖縄本島中部にある平敷屋(へしきや)港から出港します。
島へ渡る船は定期便となっており、フェリーくがにと高速船があります。
乗船予約は必要ありませんが、レンタカーで島に渡る場合は事前予約が必要です。またその場合は運賃とは別に、自動車運送運賃が必要です。
離島その④ 伊江島
沖縄美ら海水族館からも島の姿を見ることができる位置にあるのが伊江(いえ)島です。
沖縄本島からわずか30分で行くことができるため、「日帰りで気軽に立ち寄れる離島」として人気があります。
島のおすすめ①伊江島タッチュー
沖縄県民からは「伊江島タッチュー」の名前で知られているのが、伊江島の名所である城山(ぐすくやま)です。
独特な形をした岩山の標高は172メートルで、頂上からは島を一望することができます。
島のおすすめ②ゆり祭り
沖縄県内でも「テッポウユリの名所」として有名な伊江島では、毎年ゴールデンウィーク期間中に「伊江島ゆり祭り」が行われます。
祭り期間中に開花のピークを迎える伊江島のテッポウユリは、祭りのメイン会場でもあるリリーフィールド公園で見るのがおすすめです。
公園内にはなんと100万輪の純白のテッポウユリが植えられており、雲一つない青い空の下で見るとひと際美しく見えます。
アクセス方法
伊江島への渡る船は、沖縄美ら海水族館がある本部町の本部(もとぶ)港から出港します。
1日4便の定期便があり、島までの所要時間は約30分です。なお利用者が増える夏休み期間中は、1日5便に増便します。
離島その⑤ 伊是名島
ここ数年は「民泊ができる離島」として修学旅行生の姿が増えた伊是名島は、丸い形をした周囲16.7キロメートルの小さな離島です。
琉球王朝第二尚氏の祖・尚円(しょうえん)王ゆかりの地でもある伊是名島には、赤瓦と石垣の街並みが今も残っています。
島のおすすめ①マッテラの浜
伊是名城跡の近くに広がる二見ヶ浦海岸のことを「マッテラの浜」といいます。
マッテラの浜は「朝日の名所」として地元では有名なスポットで、エメラルドグリーンの海を照らす朝日は絶景です。
島のおすすめ②海ギタラ・陸ギタラ
ギタラとは「切りたつ岩」という意味の方言で、海ギタラ・陸(アギ)ギタラもその名の通りの岩です。
海ギタラ・陸ギタラがあるのは島の南東部で、まるで夫婦のように対になって立っています。
ちなみにエメラルドグリーンの海をバックにそびえたつ2つの岩は、伊是名島を代表する絶景スポットです。
アクセス方法
伊是名島へ渡る船は、今帰仁村にある運天(うんてん)港から出港します。
島までの所要時間は約1時間ですが、午前・午後それぞれ1便ずつの計2便しかありません。そのため日帰りで伊是名島を訪れる場合は、船の時間を必ず確認しましょう。